アトムと違って正義のヒーロー7つの力、といったスーパーロボットではなく、人間の子供のように悩み、成長していくロボットの物語です。ローマ神話の軍神マルスの名を持つ少年型アンドロイド、マルスを軍事利用しようとするのはマルスの体を作った山之上博士、それに断固反対するのは、マルスの電子頭脳を作った川下博士という設定からもわかるように、これはひとりのアンドロイドの中で「戦う体」と「愛する心」が戦う、そういう物語です。こういうひとりの人間の中にある、相反する力の対立、というのは手塚治虫らしいテーマですね。（TVアニメ動画『ジェッターマルス』のwikipedia・公式サイト等参照）